一方的な批判・非難ばかりのSNS、いじめについて考える読書ブログ

少しでも心のモヤモヤが晴れて、心が優しく、強く感じられるように。

ことば・コミュニケーション

マイノリティの世界を素敵な切り口で【マイノリティデザイン】

0.はじめに 2021年に開催された東京パラリンピックは、 自国開催なこともあって、多くの競技、選手が注目されました。 今まで知らなかった競技、知らなかった選手が 練習と熱意を実らせて活躍する様子を見るのは、 無観客のテレビ越しでも、十分に感動させて…

誰のための「おもてなし」なのか【「おもてなし」という残酷社会】

0.はじめに 「おもてなし」ということばが注目されたのは、 2013年の東京オリンピック誘致の為のプレゼンテーションで 優雅で魅力的だったので、覚えていらっしゃる方も多いかと思います。 その年の流行語大賞ともなり、海外でも知られることばとなりま…

ヤングケアラーと貧困、孤独【子ども介護者】

0.はじめに 「ヤングケアラー」ということば、聞いたことがありますか? 近年明らかになってきた、子どもが親、祖父母の介護の為に、 進学や就職などに大きな制限を受けるケースです。 家庭環境上、手伝いの範疇を超えてしまい、 場合によっては、通学すらも…

個食、孤食、共食、そして「縁食」【縁食論 孤食と共食のあいだ】

0.はじめに 「孤食」ということばが問題になることがあります。 子どもが一人で寂しくご飯を食べる様子を想像させるこのことばは、 子どもの社会的なつながりが失われてしまう危機感を感じてしまいます。 一方で、「孤独のグルメ」など、一人メシを楽しむ マ…

その意見、自分で考えてますか?【自分の頭で考える日本の論点】

0.はじめに 日本の様々な社会問題に対して、色々な議論、意見が交わされます。 ただ、正しい議論を行う為には、論理的な思考が不可欠ですが、 論理的な思考の為には、その思考の基となる、根拠が必要になります。 ただ、実際には、根拠に説得力が薄く、 主観…

アフターコロナの大学教育とは【コロナ後の教育へ】

0.はじめに コロナ禍で、教育関係はダメージを受けました。 もちろん、飲食、観光など、ビジネスとして非常に大きな ダメージを負った業界も多岐にわたりますが、 教育の問題は、働く人と同時に、 教育を受ける側にも大きな問題に突き当たりました。 今回は…

オッサンが劣化できないのは社会不安の一因か【劣化するオッサン社会の処方箋】

0.はじめに 「オッサン」「ジジイ」は、 ネットで、書籍で、そして会社で批判され続けています。 以前の記事でも、「ジジイ」を批判する書籍紹介をさせていただきました。 もちろん、「オッサン」も「ジジイ」も、 中年男性、高齢男性そのものではなく、 そ…

不登校は必ずしも引きこもりではない【子どもが学校に行きたくないと言ったら読む本】

0.はじめに 2020年度の不登校と、子どもの自殺者が過去最多だった ニュースが上がりました。 いじめの件数も去年は過去最多件数となりました。 自殺者が多くなるのは、本当にやるせないし、子どもが気の毒になります。 www.asahi.com いじめ、不登校は学校が…

ヒューリスティックとバイアス【認知バイアス 心に潜むふしぎな働き】

0.はじめに 何だか、外国の映画か、アニメの登場人物か、 みたいなタイトルになってしまいましたが、 いずれも心理学の用語です。 人間の錯覚や思い込みの原因となる認知行動での書籍で出てきます。 バイアスについては、以前の記事でも 紹介させていただき…

上から目線 を言葉から考える【「上から目線」の時代】

0.はじめに 以前の記事で、「ヤフコメ 偉そう を読み解く」という ネットのコメントが偉そうなことが気にかかる、 という記事を書きました。 なぜ偉そうなのか、という感じ方の一つに、 上から目線で物事が書かれている、という理由があると思います。 匿名…

科学的ではないものとは【科学と非科学 その正体を探る】

0.はじめに 科学的な議論をしよう、科学的ではないものは信じられない、 など、コロナ禍では、「科学的」という言葉も、 非常に多く聞かれたり、見られたりしました。 科学的、という言葉は、 「ある事物に対する説明や行為が科学の方法に合っているさま」 …

批判的思考(クリティカルシンキング)とは【批判的思考 21世紀を生きぬくリテラシーの基盤】

0.はじめに ビジネスの中で重視されている思考で、 ・論理的思考:ロジカルシンキング ・批判的思考:クリティカルシンキング という言葉がよく出てきて、 コミュニケーション能力と並んで、 必要なビジネススキルと取り上げられています。 ビジネス本などで…

仲良くなくても、協力はできる【わかりあえないことから】

0.はじめに 今の生きづらい社会の原因の一つに、 コミュニケーションの不足を理由に挙げる人は少なくないと思います。 コロナ禍でも、コミュニケーション不足は大きな問題とされ、 いじめ問題の解決にも、コミュニケーションは欠かせません。 コミュニケーシ…

取り上げている書籍まとめ5冊 ことば・コミュニケーション編①

0.はじめに ネットの世界でも、リアル世界でも、 依然としてことばがコミュニケーションの 重要な手段であることは変わりません。 動画や、音声などのSNSも発展を見せていますが、 この先、どうなっていくのかはちょっと置いておいて、 ことば、コミュニ…

良い議論、ダメな議論【新版 ダメな議論】

0.はじめに 一定の理解の共通性を求める議論や交渉には、 論理的な思考が有効ですが、 論理的思考は、字の割に難しくはなく、 立場の違いを平等に理解し合う為には、有効な手段である、 ということは、以前の記事で紹介させていただきました。 (記事末の関…

論理的思考は、難しくなくて、役に立つ【論理的思考と交渉のスキル】

0.はじめに 議論や説明をするときに、 「論理的に」という表現がでます。 おおまかには、筋道立てて話すさま、が論理的という捉えられ方で、 何となく賢そうに説明していれば、論理的に見えてしまいます。 最近は同じ意味の「ロジカルに」、がよく使われてい…

思考の偏りを改善する良書【思考力改善ドリル】

0.はじめに 人間の思考の偏りについては、 様々な記事で解説してきましたが、 今回は、総合的にその思考力を改善する本を紹介します。 バイアスや、科学的な思考への理解は、 単にマスコミの情報や、ネットを読み解くだけではなく、 ビジネスや身近な人との…

「普通」のワナから抜け出そう【「普通がいい」という病】

0.はじめに 「普通でいい」「普通がいい」「せめて普通に」 「フツーそうだろ」「普通じゃない」 「普通」という言葉は非常に多く使われ、 使う人はあまりに簡単に使ってくるのに、 どうしてもその感覚とずれてしまい、 この言葉の難しさに悩んだり、 苦しめ…

「一言」の違和感を知る【余計な一言】

0.はじめに よく、他人の一言に違和感を感じてしまう時があります。 たまに、その一言や言葉の使い方が気にかかってしまって、 その先の話に集中できなることもあります。 会話で流れていく言葉でも引っかかる場合も多いのに、 文字化されている、ネットのコ…

批判と非難、誹謗中傷の違い

0.はじめに このブログでは、 ネットでの一方的な批判、非難・誹謗中傷についての 原因、心の流れ、また防止策などを、 様々な書籍、引用から読み解いていますが、 前提となる、 「批判」「非難」「誹謗中傷」 の違いは何か、 どこに問題があるのか、 を一種…

できるだけ適切な声のかけ方を考えることで、自分を振り返るきっかけにもなる

0.はじめに 相手に適切な声掛けって、 どんな言葉だろう?と考えたことはありませんか? 私は、この様なブログを書くぐらいの斜め向きっぷりなので、 他人からもらった言葉や、 誰かが他の誰かに向かって放った言葉に対して、 「なんかしっくりこない言い方…