一方的な批判・非難ばかりのSNS、いじめについて考える読書ブログ

少しでも心のモヤモヤが晴れて、心が優しく、強く感じられるように。

ネット民を卑下しても誹謗中傷は減らない。

0.はじめに

ネットでの誹謗中傷などが社会問題として顕在化してくると、

今度は、ネット民を非難する記事やコメントが横行します。

言葉が優しいものは反面教師にしましょう、など口調は優しいですが、

具体的な個人が存在しない、「ネット民」を

誹謗中傷しているにすぎないと感じます。

あんな奴はダメだという論調に持ち込むだけでは、

批判しているはずのネット民と同じ土俵、同じ考え方になっています。

記事を読みながら考えてみます。

賛否の出てしまう記事なので、

是非ご覧いただいて、一緒に考えてみていただけたら嬉しいです。

 

今回の目次です。

 

1.紹介する記事

著者は労働社会学者の常見陽平さんです。

リクルート出身の方で、切り口や言葉がとても面白く、

多数の著書を出されています。

www.itmedia.co.jp

 

2.内容まとめ

・ネット記事の著者として、記事の炎上経験があるが、

 ヤフージャパンのコメント欄(以下ヤフコメ)が一番炎上が大きくなる
・ヤフコメ投稿をする人(ヤフコメ民)は、

 タイトルしか読まず、記事自体を読まない人が多い

・ヤフコメ民は感情論をまき散らす人が多い

・ヤフコメ民にならないために、

 「メディアリテラシー」「具体的な考えと表現」「人生の充実」を挙げている

という内容になっています。

 

3.感想とまとめ

どうしても、ネット民は、毎日PCの前に座っていて、

人生が充実してないような、ステレオタイプのオタク像が

想定されているように感じますが、

別記事、

ヤフコメはどのような人で構成されているか

でも紹介していますが、

ヤフコメ投稿の9割弱が、

たまに 投稿する人のコメントと分析されています。

炎上を主に起こす人たちは投稿者数の約2%、コメント数は12%

ということですが、

 2%のヘビーユーザーをヤフコメ民と呼ぶならば、

ちょっと言葉が拡大解釈かな、と感じます。

 

他人の批判に明け暮れるのはつまらないよ、

という内容については、私もたくさんの記事、書籍の紹介で、

同じ思いなのですが、

人生を充実させることで、ヤフコメ民にはならないよ、

は、自分より下の立場を作りだし、自分を満足させることに

他ならないので、

著者の方の卑下するヤフコメ民と同じ考え方に過ぎないと感じます。

 

4.言葉は人に復讐する

とても興味深かったのは、「人は言葉に復讐する」と

書かれている部分がありました。

言葉が人格を形成し、人生に影響する、という内容ですが、

 

これまで紹介させてもらった、

「ネットでの他人の誹謗中傷は「脳内覚せい剤」の危険」

 

hanasakutarou.hatenablog.com

 

の記事で、誹謗中傷の言葉を表現することで、

言った人自身も、脳が委縮してしまい、脳にダメージが残り続け、 

寿命や認知症に影響することにも似ている、と感じます。

 

関連記事

hanasakutarou.hatenablog.com

hanasakutarou.hatenablog.com

hanasakutarou.hatenablog.com