一方的な批判・非難ばかりのSNS、いじめについて考える読書ブログ

少しでも心のモヤモヤが晴れて、心が優しく、強く感じられるように。

ヤフコメ、ツイッターの差別意識は、ヤフー内、マスコミでも問題視されている。

0.はじめに

ネットでの誹謗中傷が問題となる中で、

様々な差別に関するコメントやツイートでの問題も顕在化しています。

ただ、なかなか当事者には伝わらず、

改善されていないことも問題の一つとなっています。

 

ヒット映画の「竜とそばかすの姫」内でも、

主人公のトラウマの一つとなってしまう、

家族の不幸なシーンに対する、ネットでの心無い発言のシーンが、

ヤフーコメント(ヤフコメ)の画面で、

ヤフコメの悪いイメージを反映させたものだと、

SNSでも揶揄しているコメントも見られます。

 

今回は、ネットでの誹謗中傷が、ネット運営者やマスコミでも

問題視されている記事を紹介します。

また、今までの記事と組み合わせて、考察を重ねていきたいと思います。

 

今回の目次です。

 

1.紹介する記事

週刊朝日の記事と、京都新聞の記事を紹介します。

dot.asahi.com

www.kyoto-np.co.jp

 

2.記事の簡単な要約

アエラ記事)

・ヤフコメの差別コメントは、ヤフージャパン内でも問題視されている。

東京オリンピックのプロテニスプレーヤーの大阪なおみさんなどに多くの

差別コメントが集まり、諸団体から問題視されている。

・ヤフージャパン内でも問題だとされているが、アクセス・閲覧数を、

コメント関係が一定数稼いでくれるため、商業的に放置状態になっている。

京都新聞記事)

・2021年、夏の甲子園ベスト4の京都国際学園が、

韓国学校が母体となり、改名した高校であるため、

甲子園出場に際して、京都府の代表として出場または、

参加そのものがふさわしくないと、

ヤフコメ、ツイッターに非難が相当数発生した。

・悪質なコメントに関しては、京都府もサイト運営者に削除の要請を行う予定。

 

3.考察(一部過去記事を使って)

外国人への差別の場合は、

・外国、外国人の侵略から日本を守らないといけない正義

・日本、日本人は他民族に対して優れているから、

他の民族を受け入れる必要はない。

 

特に、在日韓国人在日朝鮮人に対しては、

・日本人にはない通名制度など、優遇されているから、許せない

・(実際には事実関係はないとされているが)税制優遇などを受けて、

自分より得をしているから許せない

の理由に一定数のコメント根拠を見出せます。

 

ナショナリズムに対しては、「自己絶対化」

優遇に対して許せないのは、「フリーライダーを許せない」

正義のためなら、誹謗中傷でも何を言っても構わないという錯覚は、「正義中毒」

の記事で考察を重ねてきました。

hanasakutarou.hatenablog.com

hanasakutarou.hatenablog.com

hanasakutarou.hatenablog.com

hanasakutarou.hatenablog.com

 

韓国に関しては、韓国の政策や竹島問題、

中国に関しては尖閣問題、技術者の引き抜き問題など、

政治、ビジネスにも絡み、多岐にわたるので、

個々の内容を分けることができず、類似の刺激に同様の反応を示す、

「汎化」という現象が起き、文字を見るだけで、

何もかもが憎い(坊主憎けりゃ袈裟まで憎い)現象が起きていることも

考えられます。

 

また、大阪なおみさんへの誹謗中傷や差別発言に関しては、

ナショナリズムに加えて、

・成功している人に対する、弱者による非難は正しい権利である

・弱者は、強者より正しいのだから、

 矛盾や強者にふさわしくないところを非難するのは正しいこと

・プロにとって、消費者はお客様だから、視聴者は何を言ってもいいはずだ

・成功者に対して、自分は成功を放棄する「正しい」価値観を有している

 正しい自分は、正しくない者を非難することができる

 

などの、弱者の「価値転換」、ルサンチマンという感情を

原因の一つとして、考えることができます。

hanasakutarou.hatenablog.com

 

一方で、コメント全てを誹謗中傷とは捉えずに、

的確な批判も一定数は存在するので、

批判、非難・誹謗中傷の違いを区別して読み解く必要もあります。

 

4.まとめ

ネットの意見には、有益な提案や、それにつながるヒントとなる、

価値のあるコメントも見ることができます。

 

ただ、悪意ある文章は、主語に関係なく、読む人の脳にダメージを残すと

言われています。

毒と果実が混在するネットの中で、

上手く、安全に読み分けるためにも、知ることで、

安全と有害なものを区別しやすくなりたいです。

 

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