一方的な批判・非難ばかりのSNS、いじめについて考える読書ブログ

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ネトウヨとレイシズムの検証

0.はじめに

ネトウヨについては、

以前の記事「ネトウヨとパヨク」で紹介させていただきました。

hanasakutarou.hatenablog.com

簡単におさらいすると、

ネトウヨは、「ネット右翼」、パヨクは「ネット左翼」のそれぞれ略語ですが、

単純に右翼、左翼のネット活動という訳ではなく、

ネット民の特徴があること、

また、紹介させていただいた本の中では

簡単ではないが、対話での解決策などが挙げられていました。

 

今回は、ネトウヨのノンフィクションものの本を

紹介させていただきます。

政治的な思想は、このブログでは考えていないのですが、

ネトウヨの定義や活動の中に、

・自分と考えが合わない人たちを排除しようとする

・排外主義(他民族や外国人を排除する思想・活動)

なども含まれると言われています。

ネトウヨの実像を取材のもとに記している、

興味深い本です。

 

そして、両面から知った方がいいと思いますので、

取材されてる側の、ネット右翼側の本も紹介させていただきます。

なぜ、活動にいたったのかが語られていて、こちらも興味深い本です。

 

今回の目次です。

 

1.紹介する本

①ネットと愛国(講談社+α文庫)

著者:安田 浩一さん

副題で「在特会の「闇」を追いかけて」がついている

ように、在特会在日特権を許さない市民の会)の活動や、

運営する人たちの実像を取材されています。

安田さんは、貧困や差別問題などの著書を書かれている、

ライターさんです。

右翼関係の著書も多い為、ネットでは揶揄されているコメントも

結構見られます。

 

そして在特会側の本になります。

②「在特会とは「在日特権を許さない市民の会」の略称です」(青林堂

著者:桜井誠さん

桜井さんは在特会の会長で、都知事選にも出馬されているので、

具体的な政治活動が実際にあって、ユーチューブでの活動など、露出も多い方で、

ネトウヨ、という呼び名も適切ではないかもしれません。

新右翼、と呼ぶ方もいます。

 

2.内容の紹介

・ネットと愛国心

在特会の誕生から組織、活動の変遷、拡大や

会員への取材からわかる人間像などを記したノンフィクションレポです。

また、在特会の発言や活動理由に対する、

事実確認や検証を行っています。

 

在特会とは「在日特権を許さない市民の会」の略称です

在特会の誕生背景、報道関係に対する意見、

ヘイトスピーチ勢力との対立に対する見解、展望などが

インタビュー形式で書かれています。

 

3.双方の見解

在特会の活動の理由は、本のタイトル通りに、

愛国心という正義の感情から行われていることは、

両方一致していますが、

その正義感から行っている行為の是非についてと、

戦う相手についてのスタンスは、対極的になります。

 

「ネットと愛国心」側は、ヘイトスピーチに反対、

在特会側は、ヘイトスピーチを反対する勢力は、

在特会が敵視する韓国側に味方する勢力で、

愛国心で正義の戦いをする在特会の正しさを封じるため、

また、日本に不利なことをして、私益を得ている、

不都合な真実を暴かれないために在特会潰しを行っている、

ただ、ネット社会でマスコミの一方通行の情報の流れが無くなった現代において、

在特会の正当性は失われない、

ヘイトスピーチよりも韓国が国ぐるみで行うヘイトクライムの方が

問題だという主張です。

正義の為なら、何をしても良い、というのは、

以前紹介した、「正義中毒」にあてはまるところもありそうです。

hanasakutarou.hatenablog.com

 

4.両方の著書を読んで

文字にすると、正義感が前面に押し出された感じですが、

ヘイトスピーチの様子を動画サイトやニュースなどで見ると

かなり苛烈で他を寄せ付けず、対話形式の著書とはイメージが変わります。

 

隠された真実、については、ネットでは様々なジャンルで横行しています。

アメリカ大統領選挙やQアノン、コロナウィルス関連、

世界経済や株価の話、政治の話、はては競馬やパチンコの話など、本当に様々です。

もちろん、中には本当に隠されている真実があって、

将来、明らかになることも、また闇の中のものも、両方あると思います。

 

ただ、それを知りたいと焚き付けるモチベーションは、

・純粋な知識欲で誰もしらない真実を知りたい

・誰かが裏技(チート)で得をしていることが許せない

・自分が正義を果たし、悪を成敗したい

様々だと思われますが、

あまり自分に都合よく考えすぎて、周囲への想像力を欠いた考え方になる

ことは避けていきたいです。

 

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