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論理的思考は、難しくなくて、役に立つ【論理的思考と交渉のスキル】

0.はじめに

議論や説明をするときに、

「論理的に」という表現がでます。

おおまかには、筋道立てて話すさま、が論理的という捉えられ方で、

何となく賢そうに説明していれば、論理的に見えてしまいます。

最近は同じ意味の「ロジカルに」、がよく使われています。

ロジカルシンキング」という言葉は、たくさん出てきます。

 

最近は、自民党の総裁選や、総選挙も近いので、

政策の議論をするテレビやネットの番組が多く見られますが、

どれがどの意見が論理的で、どの方が論理的に話されて、

論理的だと、説得力があるのか、論理的だと論破できるのか、

そもそも論理的って何だろう?と考えます。

なんで論理的が良いことのような雰囲気なんだろうか?

論理的じゃないってなんだろうか、も疑問ですよね。

 

今日は、「論理的」についてわかりやすく、

かつ、実際に議論や交渉事で使うことを想定して書かれている本を

紹介いたします。

ただ、ビジネススキルも想定されてますが、論理的な思考の理解を

交渉という実技を通して深める、という感じの本になります。

 

テレビを見て、ネットでの意見を見て、

論理的な思考がされているか、がわかりやすくなります。

 

今回の目次です。

 

1.紹介する本

「論理的思考と交渉のスキル」(光文社新書

著者:高杉 尚孝さん

リンク

高杉さんは、アメリカの大企業での経験を活かして、

今は国内でコンサルティングをされていらっしゃる方です。

他にも、交渉に関する著書や、メンタル・タフネスのパイオニアであることが、

著書内で紹介されています。

 

2.内容まとめ

交渉を行うことを通して、論理的思考とは何かを考察、解説しています。

筆者は、論理的とは、

簡単に、明確な主張とその論拠、そして主張と論拠が

きちんとかみ合っているか、

を論理的であることの定義として、

あとは、それをどう活用して、相手との交渉に活かしていくか、

難しいと思われがちなことを、わかりやすく解説されています。

 

論理的であることを手段として、目的としないスタンスが、

全体的に通して考えられているのが、おススメの本です。

 

3.感想とまとめ

論理的であることが、相手に伝えやすい為の手段として捉えられ、

論理的な考え方で、どう相手に自分の主張を伝えるのか、

また、伝えた主張に対する反論やその対応についての準備など、

具体的な考え方、使い方が書かれているので、

新書版ながら、ビジネス書の様なテイストもあるので、

ちょっとビジネス書には抵抗があって、

かといって新書は学術的すぎる、という間を埋めてくれる

ような印象です。

 

論理的というのは、難しく話すことではなく、

より相手に伝わりやすくする為のもので、

伝える内容が、より論理的であれば、

相手の知りたいことに合っているかを確かめやすく、

また、その内容を伝えることでの次の反応、

場合によっては、反対や交渉がうまくいかない場合の対応も、

ある程度想定することができる、というメリットが

十分に感じられると思います。

 

著書の中で、「論理的」の反対語として、

「直観的」という言葉が選択されていて、

その違いを、主張の中に「論拠」があるかないか、と解説しています。

これは、自分が主張するときだけではなく、

相手の主張を理解するときにも非常に役立ちます。

 

主張が直観的であると否定する前に、

相手の主張の論拠を求めて、その論拠が正しく主張を支えているのかを

相手に確認して、議論を進めることで、

相手の主張を正しく理解する為に、相手にコミュニケーションを

とることが可能になります。

 

これは、別にビジネスやグローバル化の為だけではなく、

相手と平等な関係をつくり出す為の手段だと、

著書内で書かれていて、大変納得できるものです。

色々な人の立場や主張を正しく理解できる為に論理的である、

その為に論理的な思考を学ぶ、という考え方がいいと思います。

「ロジカル」の言葉が、特にビジネスやネット界隈は大好きですが、

論理的であることは、あくまで手段と捉えるべきです。

 

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