一方的な批判・非難ばかりのSNS、いじめについて考える読書ブログ

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取り上げている書籍まとめ5作 情報・マスコミ編 

0.はじめに

情報は、その時間経過や取材の深さによって、

得るべき情報や、情報への向かい方が変わります。

特に、発生から時間が経ち、

考察やコメントが加えられた情報は見る時に注意が必要です。

 

特にネットニュースは、

・新聞

・週刊誌

ゴシップ誌

・エッセイ

・インタビュー

・検証記事、論評

などがヤフーなどのポータルサイト上に混在しています。

手に取る際に既に区別されている紙媒体とは違い、

見る側で情報の違いは区別しなければいけません。

また、テレビはコメンテーターのコメントなどが

ニュースに加えられることも多いので、

情報が偏ることがないか、注意が必要です。

 

残念ながら私たちは、自分たちの思い通りの内容で、

自分たちに都合の良い情報だけを選んで見てしまう傾向があります。

自分の考えに合った情報は、検証をせずに鵜呑みにして、

自分の正しさを補強する材料にしてしまいます。

情報の見方を知ることは、とても大事なことだと感じます。

情報は、発信する側だけで成立するわけではなく、

受け取る側の認識も合わせて、初めて成立することは、

いずれの書籍でも共通で述べられています。

 

マスコミ不信などがネットでは多く発信されていますが、

「自分の思う通りに書いていない」という不満が表されていることも、

多いのではないかと思われます。

 

今回は、マスコミ・情報に関する書籍紹介の記事を

まとめて紹介させていただきます。

普段ニュースの見方に、非常にプラスになりますので、おすすめです。

 

今日の目次です。

 

1.「リサーチ・リテラシーのすすめ 「社会調査」のウソ」 (文春新書)

著者:谷岡 一郎

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「社会調査の過半数はゴミで、

 ゴミがまた誤ったニュースのゴミを作り出す」と厳しく断じる、

社会調査の方法、読み取り方が解説されている書籍です。

数字や結果に合わせてニュースを報じているのではなく、

伝えたいことの補強の為に数字を作る方法が、

どのようにして行われているかが理解できます。

 

2.「フェイクニュースの見分け方」(新潮新書

著者:烏賀陽 弘道(うがや ひろみち)さん

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フェイクニュース偏向報道の事例を挙げながら、

ニュースの読み方を解説しています。

報道側の視点を解説すると共に、

読み手側の傾向にも踏み込み、フェイクニュース陰謀論

信じやすい人の特徴も詳しく解説されています。

記事内でも触れていますが、

陰謀論者や情報の操作、誰かからの圧力などを言う人は、

自分の思い通りや利益がある場合には陰謀は出さず、

自分に不利益だった場合だけ、陰謀を持ち出す特徴がある、

という記述は、ネットでもよく見られる傾向です。

フェイクニュースが、発信側の悪意や間違った認識だけから

出来上がるわけではなく、

読みての思惑も合わせて、情報に力を持たせてしまうことが、

理解できる本です。

 

3.はじめてのニュース・リテラシーちくまプリマー新書

著者:白戸 圭一さん

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報道を将来目指す高校生、大学生に向けて書かれたスタンスの

書籍になりますが、内容は深く、大人でも十分に読み応えがあります。

ニュースに信頼性を持たせる要素の解説、

媒体の特徴と、媒体による情報の傾向、

ニュースの作られ方についての作る側の問題、

そして、「情報リテラシーの高い人は、批判的なチェックができる人」

として、読み手側の情報への向き合い方が解説されています。

 

4.「統計でウソをつく法」 (ブルーバックス)

著者:ダレル・ハフさん

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ニュースに添えられている、様々な数字や統計データの見方、

誤った認識につながるトリックが数学の知識がほとんどなくても、

理解しやすいように解説されています。

1960年代の本ですが、2020年にも増刷されているベストセラーです。

身近な事例がわかりやすく解説されていて、

数字の古典的かつ、基本と言われるトリックは、

現代でも広く使われてしまっていることも知ることができます。

記事前半で紹介している、「社会調査のウソ」と組み合わせると、

極端ですが、ニュース本文を読まずとも、

適切なニュースかどうかがある程度わかる知識が身に付きます。

 

5.「反権力」は正義ですか ラジオニュースの現場から (新潮新書

著者: 飯田 浩司 さん

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取材もニュース発信も行う著者が、マスコミ報道とは異なる、

細やかな取材から得られている実情について発信している書籍です。

米軍基地問題、震災後の復興の問題など、

マスコミが建前で報じる安易な二元論とは異なる、

複雑な心情と実情に折り合いをつけながら、

現地の人々は生活をしていることを、実際の現地取材から得られた

情報を交えて解説されています。

また、タイトルにある、マスコミは反権力でなくてはならないのか、

ということも論じられています。

ニュース報道に携わっている立場からの知見と思いが伝わる良書です。

 

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