取り上げている書籍まとめ5作 メンタルヘルス編
0.はじめに
このブログでは、ネット心理、いじめ・差別問題を
取り上げていますが、リラックス、メンタルヘルスに
つながる本もありますので、テーマとして5冊まとめてみました。
いずれも、メンタルヘルスそのものをテーマにしている本ではなく、
関連するテーマから導かれて、メンタルヘルスにもつながっていく、
という書籍です。
このブログで紹介させていただいている本は、
実は、いずれも読むことで精神的な補強に何らかでつながって、
ネットでの悪意あるコメントや、
実生活での差別やいじめに向かい合う力になるといいな、
という点からは、全ての本がメンタルヘルスにつながる本なのですが、
その中でも、その要素が大きいと個人的に思われる書籍に
カテゴリーを分類しているだけでもありますので、
あまりカテゴリー分けに捉われずに読んでいただければ、とも思います。
いずれも、基本的には、このブログのタイトルを
テーマに据えて選んでいる書籍であることは変わりありません。
坐禅や、マインドフルネスの本は例外的かもしれませんが、
個人的には本当に効果的と思うのでリストに入れさせていただいています。
今回の目次です。
- 0.はじめに
- 1.「自分」を浄化する坐禅入門(PHP文庫)
- 2.マインドフルネス・瞑想・坐禅の脳科学と精神療法(新興医学出版)
- 3.「身勝手な世界に生きるまじめすぎる人たち 罪悪感を手放して毎日をラクにする方法」(単行本)
- 4.「諦めの価値」 (朝日新書)
- 5.もうイライラしない!怒らない脳 怒る自分、キレる他人に対処する科学的メソッド
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1.「自分」を浄化する坐禅入門(PHP文庫)
著者:小池龍之介さん
宗教的な意味合いは薄く、
坐禅の方法をわかりやすく、そして詳しく解説されている本です。
取り組む時間、呼吸法、もちろん座り方なども、
写真、挿絵などを交えながら、
初心者から上級者向けまで坐禅のやり方が記されています。
座禅に初心者も上級者もあるのか、ただ目をつぶって座っている
だけじゃないのか、と思われるかもしれませんが、
もちろんそのような疑問も読むことですぐに晴れると思います。
2.マインドフルネス・瞑想・坐禅の脳科学と精神療法(新興医学出版)
著者:貝谷 久光さん、熊野 宏明さん
瞑想、坐禅、マインドフルネスなどのリラックスを目的としたエクササイズが、
実際にどのように作用しているかを脳科学で分析している論文集になります。
呼び方は様々ですが、一定のリラックス効果や、うつ症状の改善効果など、
実験と考察がまとめられています。
実験の条件なども丁寧に記述され、信頼性のある書籍だと思います。
3.「身勝手な世界に生きるまじめすぎる人たち 罪悪感を手放して毎日をラクにする方法」(単行本)
著者:イルセ サン さん
自分に感じる罪悪感から解放し、心を楽にするための
様々なエクササイズが記されています。
自分自身の心を楽にすることだけではなく、
自分が許せないことに端を発する、悪意や攻撃から、
心を守ることにもふれています。
わかりやすいことばで、読みやすく書かれている本ですが、
まとめやエクササイズが重ねられていて、
取り組みながら読むと、とても充実感がある一冊です。
4.「諦めの価値」 (朝日新書)
著者:森 博嗣さん
「諦める」というと、ネガティブなイメージのある言葉ですが、
より良い諦め方を行っていくことにより、
精神的にも、そして実益的にも有益な結果を出すことが出来る、
と述べられている、独特の視点の書籍です。
一般的な「頑張らないでいい」という書籍とは異なり、
学者でもあり、小説家でもある著者がこれまで行ってきた、
自分の分析や取捨選択を効率的に行うことからの
様々な諦めが魅力的に書かれています。
諦めることがキーワードなのに、楽しみ、やる気が出る一冊です。
5.もうイライラしない!怒らない脳 怒る自分、キレる他人に対処する科学的メソッド
著者:茂木 健一郎さん
脳科学者として有名な著者が、
「怒る」ことでの脳作用を解説し、怒らない為の習慣化を
紹介している書籍になります。
専門的な用語は少なめに、わかりやすく読みやすい書籍になっていて、
読むプレッシャーは少ない本だと思います。
「メタ認知」など、他の書籍でも登場する認知心理学にもふれられています。