一方的な批判・非難ばかりのSNS、いじめについて考える読書ブログ

少しでも心のモヤモヤが晴れて、心が優しく、強く感じられるように。

なぜ、ネットニュースでウソを信じてしまう人が多いのか

0.はじめに

複数の人気女優が、週刊誌での報道に対して、

強い抗議の声を上げて、話題になっています。

抗議の内容は、事実ではない内容の雑誌掲載をされていることへの

大きな不満を挙げています。

なぜ、こんなことが起きてしまうのでしょうか。

 

今回は、その業界のライターの方が、きちんと名前を出して、

「忖度なしで」と書かれた記事を紹介させていただいて、

読み解きたいと思います。

 

今回の目次です。

 

1.紹介する記事

toyokeizai.net

記事を書かれたのは、芸能関係のライターもされている、木村隆志さん

という方になります。他の記事を見ても芸能専門ではなく、他にもテレビ業界、

今回の様に週刊誌業界など、業界の批判となる記事も

フラットな視点で書かれている印象があります。

 

2.内容まとめ

①今回、抗議を行った女優さんの抗議文の原文

短い文章であった為、誌面上の都合に合ったのかもしれませんが、

原文をそのまま扱っていることは、検証上、非常に大事なことだと

思います。

 

②問題の背景

今回、抗議の対象となっている記事を掲載している雑誌社は、

いわゆるゴシップ(世間に伝えられる興味本位のうわさ話)が

売上を支えている事情がある。

中には、きちんと取材を行い、読み応えのある記事も存在するが、

なかなか売上につながる記事ではなく、ビジネスにつながっていない。

紙媒体の売上、読み放題のサブスクリプションの売上では足りず、

WEB版のPV(閲覧)数を稼ぐ為に、過激な見出しの記事を

作ってしまう。(PV数が広告収入に反映される為)

 

③雑誌の内容をそのままウェブに掲載してしまう。

ここが一番大きな問題点になります。

本来、事実のはっきりしないゴシップ誌を、お金を出して買う人は、

少数派なので、ゴシップ誌の話題として、スルーしてきたのですが、

同じ内容がヤフーなどのポータルサイトに、

一般紙のニュースと同列に並ぶため、

読む側が信じ込んでしまったり、面白半分で拡散されるように

なってしまった。

 

④筆者の問題提起

この問題は、たびたび起こっている中で、

「芸能人だから仕方がない」

「エンターテイメント」

という範囲では済まないという問題提起を行っています。

 

⑤抗議を行った女優さんの追加メッセージを引用しての筆者の提案

人の不幸は蜜の味と感じる人は、自分が不幸せだというバロメーター。

自分はマシだと慰める。そうやって他に問題があるのに誤魔化す。

だから改善されない現実のループ。

もし、みんなが幸せなら、人の不幸は涙の味。

悲しくて皆で祈りを捧げるでしょう

タブロイド誌だけを批判するのではなく、

読む人側も、他人の人生ではなく自分の人生に目を向け、

自分を幸せにすることを優先させれば、

記事のニーズは自然と減っていくだろう、と結ばれています。

 

3.感想とまとめ

業界のライターの方が、顔出しで行っている、

とても、貴重な内容の記事だと感じました。

理屈として何となく感じている事柄を、まとめていただいています。

 

今回の内容は、以前紹介させていただいた、

「ニュースリテラシー」を取り扱った書籍でも

同様の指摘がされています。

読む側は、ニュースの特性を理解して、

情報に向き合う必要がある、という内容ですが、

ネットニュースでは、特にリテラシーが問われる形が出ています。

 

また、人間の心理特性として、

「自分の心理に合ったものだけを読み、信じ込んでしまう」

という特性も持っていて、フェイクニュース陰謀論

信じやすい人の特性にこの要素が強いことも知られています。

 

この問題と同時期に起きている、

皇室の方の結婚問題の件でも、ゴシップ誌タブロイド紙

推測記事にネット民が集まり、コメントを並べる、

炎上に、薪をくべる様な状態が見られました。

 

この炎上と、薪をくべる流れは、被害者と心の闇こそ生んで、

誰も幸せにしていない作業で、未来をいい方向に進めていないことは、

理解に難くないと思われます。

いずれ、何らかの対策がうたれてしまい、

特に書く側か、ポータルサイト側は、

この状況は長く続くと、立場が悪くなる一方なので、

抜本的な改革を先手でうつべきか、と個人的には思われます。

 

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