一方的な批判・非難ばかりのSNS、いじめについて考える読書ブログ

少しでも心のモヤモヤが晴れて、心が優しく、強く感じられるように。

コロナ禍報道の怒りの検証【コロナと無責任な人達】

0.はじめに

コロナ禍における報道の検証がはじまりました。

未知への事柄の対処なので、

憶測が出てしまうことは仕方がないのかもしれませんが、

テレビでは、ほぼ毎日、毎時間、憶測が流れ続けました。

 

ワクチンが普及し、飲み薬も出そうな中で、

アフターコロナ、ウィズコロナへの兆しを感じます。

そんな中でコロナ禍の主に報道面の検証は始まっています。

 

今回紹介させていただくのは、

そんなコロナ禍での報道での主にコメンテーターの方々の検証本です。

ちょっと語り口が過激なので、

好き嫌いが分かれてしまうかもしれませんが、

コロナ禍の様々な検証本の一つとして、

読み込んでいきたいと思います。

 

今回の目次です。

 

1.紹介する本

「コロナと無責任な人たち」(祥伝社新書)

著者:適菜 収(てきな おさむ)さん

著者の適菜さんは、作家と著書内で紹介され、

ニーチェの解説本、三島由紀夫を題材にした著書などをはじめ、

多くの著書が出版されていますが、

社会批判本が多く見られ、全体的に、歯に衣着せぬ書き方が多い方の印象です。

 

2.内容まとめ

コロナ禍で様々なに行われた報道、

特にコメンテーターとして出演・発言されている方、

TV局の解説員の方、政治家を

過激にぶった斬っていきます。

終盤、著者の考察が述べられます。

 

当時の首相も、その前の首相も、

テレビで非常によく見るあの方も、容赦なしです。

 

3.感想とまとめ

書いてある言葉がかなりトゲトゲしいので、

そこに気おされずに読み進めていくことが一番に必要です。

アク抜きというのでしょうか、

トゲを抜いて味わってみるというのでしょうか、

きつい表現を取り除いて読み込んでみれば、

著者の伝えたいことは見えてきます。

 

著者はこのコロナ禍において、

専門家の方の見解には文句をつけていません。

また、必ずしも憶測や個人的な見解を話したことに

対しても責めてはなく、

それが違っていたときに、見解の違いを認めてから、

新しい話に入っていくことを著者の中では重視していて、

それがないことが指摘されていることが多く見られます。

また、いわゆる根拠に欠ける「知ったかぶり」に関しても、

容赦ない批判が見られます。

 

総じて、情報を与える側の人たちに、

言葉に責任とリテラシーを高く持ってほしいことが求められています。

 

コメンテーターの人たちも仕事なので、

未知の事に対して何らかのコメントをしなくてはいけないので、

何かと大変だと思いますし、後で見解が変わることもありますので、

アップデート箇所がわかる様に話し続けることの必要性を感じます。

政治は、いうまでもありませんが透明性が無さすぎるので、

わかりやすさよりも、信頼しやすさ、が重要だと思います。

 

検証本の一つとしては、ちょっと言葉強く、読みにくい本ですが、

その上でなら興味深い内容だと思います。

怒りの理由はよく理解できましたが、好き嫌いは出てしまう

書籍にはなるのかと思います。

テレビコメントなどの場合、番組、状況の引用などがはっきりすると、

もう少し、腹に落ちやすいかな、と感じました。

 

「デマ拡散の手口」と書かれている部分は、

非常に思い当たるところがあり、印象的でした。

連中のやり方は同じです。

デマを流し拡散したあとに、こっそり撤回する手口です。

デマを流すのは簡単ですが、訂正するのは難しい。

これを確信犯的に悪用するわけです。

朝日新聞の記事捏造の件についても、発信した政治家は、

いつも間にか、こっそり訂正されたり、コメントが削除され、

それを信じた人たちは、まだネットで捏造があると信じたまま、

コメントを続けています。

皇族の方の結婚問題の件への批判も、事実が確認出来ない記事が流れたり、

論点がずれたままのコメントは溢れかえり、炎上状態は大きくなりました。

 

また、最近の炎上はこの手法をまねてきていて、

炎上参加用だけのアカウントを作って、

ひどいコメントを書いて、一定時間で消し「足跡」を残さない

人たちは結構見られます。

 

この本も、かなり感情的な表現が気になりますが、

いずれも、顔出し同士で、反論ができる立場で批判を行うのは、

匿名でできるSNS、掲示板での批判とは、大きく違うと感じます。

著書も、ブログもいつでも、議論上等で書いているあたりは流石です。

 

ワイドショーなども、無理やりニュースを作らないで、

きちんと、自身で論じたニュースの検証を行えば、

信頼度は高くなるのでは、と思いますがいかがでしょうか。

 

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