一方的な批判・非難ばかりのSNS、いじめについて考える読書ブログ

少しでも心のモヤモヤが晴れて、心が優しく、強く感じられるように。

ヤフコメ 偉そう を読み解く

0.はじめに

yahoo検索で「ヤフコメ」と打ち込んでみると、

その先に続くキーワードの自動選定に

「ヤフコメ民」

「ヤフコメ 偉そう」と出てきます。

ヤフーコメント(通称ヤフコメ)に並ぶ、

上から目線の、偉そうなコメントにモヤモヤして、

つい検索してしまった、という方の履歴が積みあがったの

だろうと考えます。

 

私も、このブログを書こうと思ったり、また書き続けている

動機の一つは、ネットでのコメントにモヤモヤ・ザワザワが

湧き起こったことです。

私は、人を非難したり、誹謗中傷しているコメントが

一番気になりますが、上から目線で偉そうなコメントも

確かに気になるのは理解できます。

 

なぜ偉そうなのか、今回は、今まで紹介させていただいた、

2冊の本の一部を参考にして読み解いてみます。

 

ただ、前もってですが、あくまで本の引用を使っての

ヤフコメやツイッターの投稿コメントついての指摘で、

ヤフコメ投稿の機能や、投稿している人は非難するつもりはありません。

コメントから見られる傾向から考え方や価値観についての記述を

引用・要約していますが、コメント以外での、

考え方について、指摘をする意図も、もちろんありません。

別記事でも書いていますが、

顔の見えない投稿者を一方的に批判するよりも、

コメントのリテラシーが上がるのが良いことだ、と考えています。

 

時には、批判や、不安・不満をニュースに対して

手軽に発信し、共有できる貴重な機能だと思うので、

共有する人の気分が悪くなることが避けられて、

快適に使える人が増えたら、との思いです。

 

今回の目次です。

 

1.紹介する本

「他人を攻撃せずにはいられない人」(PHP新書

著書:片田 珠美さん

 

「道徳は復讐である ニーチェルサンチマン哲学」

著者:永井 均さん

この本は、別記事でも紹介させていただいていますので、

紹介は記事末の関連記事からご参照下さい。

 

2.「偉そうなヤフコメ」を読み解く

偉そうな人を書籍内の「傲慢な人」に読み替えて、

傲慢な態度で他人を攻撃する人の傾向についての記述を引用、要約すると、

 

・傲慢なのは、自分は重要人物で、そのへんのヤツとは違うと思い込んでいるが、

 反面、自己愛が傷つきやすいので、自分ほど偉いものはいないという態度で、

 それを隠している。

・自分のやっていることが迷惑をかけるのではないか、ということが想像できない。

 むしろ、相手の為だと正当化する。

・攻撃のターゲットは、自分よりも下位の人間で、

 子どもや部下を標的にすることが多いが、

 「弱者は、強者よりも正しく、弱者は強者には何を言っても構わない」

 「弱者は強者の意見と聞き入れる義務がある」

 という価値転換による正義感で、攻撃行動の正当化をはかる。

・攻撃方法の一つに、他人の無価値化をとることがある。

 他人の価値を落とすことで、自分の価値を保とうとする。

 また他人の意見を聞かず、認めないことで、影響を受けないメリットもある。

・自己愛が強く、自分がどのようなことをしているのか

 客観的に見ることができない。

・注目されたいので、逸脱行動に気づかない。

 

が当てはまってくるところだと思います。

匿名であることが、傷つきやすい自己愛に致命傷を与えにくいので、

ヤフコメやツイッターは、とても居心地のいい場所だと思われます。

また、新しい制度や取組、多様性や新しいライフスタイルに

対しての一方的な批判も非常に多く見られます。

これには、

 

・自分自身の考え方や価値観を唯一最良の基準として、

 他人に押し付けたり、自分の知識や教養をひけらかして、

 それを身につけてもらうのが最善という態度をとる

・頭ではわかっていても、心の奥では受け入れられず、

 自分と意見や価値観と異なる選択をする人を見ると混乱するので、

 自分の好みを押し付ける。

 

という記述が当てはまると思います。

また、一部のヤフコメのヘビーユーザーには、

「そう思う」の承認欲求も多分に含まれるとも思いますが、

個人的には、数万の「そう思う」を狙い続ける人たちは、

数字を追いかけるために、「ヤフコメに好まれる傾向」のコメントを

スピード勝負で反映させるゲームやノルマの感覚が強い為、

コメント投稿者の意見とは違う可能性もあるかと考えています。

 

3.改善の際の注意

多くの人が不快に感じてしまう、偉そうなコメント投稿ですが、

ただ、変えてもらうのは、自発的に気づいて、自分で意識変革を

起こしてもらうことが最善とも書かれています。

 

・一時的に、意見を聞き入れてもらっても、

 口論のタネが自分にあったとしても、自分が常に正しいと信じ込んでいるので、

 混乱を起こされた被害者だと思い込んだり、ふるまってしまう。

 

ともあり、どんなに正しくても、論理的でも、

すぐに改善をできるわけではなく、

偉そうな意見への指摘を行う方も疲弊が残るので、

やり合いはお互いの為になりません。

これは、ツイッターなどでもよく見られる応酬です。

あくまで、多面的な検討による発言と、より論理的な議論を、

他に見る人の印象もマナーとして考慮しましょう、

ときっかけを促すのが、良策だと思います。

 

この意見も、2人の専門家が書いた書籍2冊を使った意見、

(ほとんどは、片岡さんの本の要約です)に過ぎないので、

もっと他の意見をいただいたり、自分で気づいた際には、

アップデートが必要な認識で書いています。

 

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