一方的な批判・非難ばかりのSNS、いじめについて考える読書ブログ

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ネットの炎上事件と、無差別殺傷事件の発生時期が極めて近いという考察

0.はじめに

今回は、書籍や記事の紹介ではなく、

個人的な一つの考察になります。

実に勝手な内容なので、読まれて荒唐無稽と思われましたら

前もって申し訳ないです。

といっても、深い考察ではなく、

タイトルで出オチのような内容になることも、

前もって記しておこうと思います。

 

無差別な殺傷事件はあとを絶たず、

社会に混乱と不安が増していきます。

以前は、加害者のパーソナリティや、家庭環境などを批判する報道に

終始する傾向が多く見られました。

てっとり早く加害者を徹底的に否定をして、

「普通ではありえない、異次元の悪」にして、

不安と許せない感情を、どこかで整理しないと、

ニュースの落としどころがなく、

この先の不安を取り除く為のアクションがとれなかったと、

ニュース発信の側が考えたから、ではないかと感じます。

 

最近の報道では、頻発していることと、

詳細に手口を明かした報道を参考にして、犯罪の模倣が行われたことから、

少し自重気味になったことと、

万が一の事件への遭遇時の対処などに話が振られていますが、

一部では、社会不安の反映を事件の発生原因とする、

以前とは異なる内容を論じる動きも出ています。

書籍などでは、自分自身の評価と社会からの評価の差に不満を抱き、

維持できなくなった自尊心を、社会にぶつける形がこの種の事件の加害者に

共通して見られると論じられている本が多く見られます。

 

今回の目次です。

 

考察内容

今回、個人的な考えですが、

国内のネットの炎上事件の発生と、無差別殺傷事件の発生に、

時期的な因果関係があるのではないか、ちょっとまとめてみました。

 

何を持って、炎上事件とするのかなど、

定義もあいまいですし、もちろんたまたまの可能性に過ぎないとも

思うので、あくまで素人の仮説だと捉えて下さい。

また、殺傷事件については、あまり多くはふれていません。

 

1.2008年4月:スマイリーキクチさん事件/6月:秋葉原無差別殺傷事件

芸能人のスマイリーキクチさんは、関係がない殺人事件に

関わったと、ネットでデマが流され、誹謗中傷が多く

キクチさんに寄せられました。中には身の安全を脅かす内容もあり、

誹謗中傷を行った相手は、計19人が検挙に至りました。

検挙者の多くは30代後半の男性でしたが、大手企業会社員、国立大学職員

などが含まれ、妊娠中の女性もいたと報道されました。

 

秋葉原事件は、歩行者天国にトラックで突っ込み、

歩行者を跳ねた後に、その救護に来た人たちを小刀で次々と刺した

とされる無差別殺傷事件です。

 

2.2018年5月:日大アメフト事件/2018年6月:新幹線内事件

日大アメフト事件は、日本大学アメリカンフットボール部の

対外試合の中で、相手の負傷を意図した悪質なタックルが問題となり、

タックルを行った生徒、コーチ、監督が非難を浴びる事件となりました。

生徒は独自に謝罪会見を行い、そのあり方も大きな話題となりました。

ネット上でも、様々な「許せない」が非常に多く飛び交いました。

 

新幹線の殺傷事件は、駅と駅の間隔が長い新幹線内で、

無差別な殺傷が行われた事件です。

犯人は、「刑務所に入りたくて人を殺した」、と述べ、

その身勝手な動機が非難をもって報道されました。

 

3.2021年7月:オリンピック関係の炎上/2021年8月:小田急事件

2021年の7月は、延期になったオリンピック関係と、拡大するコロナ禍と、

開会式の音楽担当だった小山田圭吾さんの、過去の雑誌での掲載内容の

報道からのネット炎上、辞任などがオリンピック開催に異を唱える人たち

の思惑と絡んで、ネットが荒れに荒れました。

 

小田急事件は、「リア充若い女性が許せなかった」という理由で、

走行中の電車の中で、無差別刺傷事件が発生した事件で、

まだ、記憶に新しい方も多いと思われます。

(事件にふれた記事とそれにつながる書籍紹介は、この記事末の

 関連記事にて紹介させていただいています)

 

4.2021年10月:皇室結婚の炎上問題/2021年10月:京王線事件

皇室の方の一般の方との結婚において、

結婚相手の母親の、金銭問題が解決されていないとして、

結婚に対して、大きな話題となりました。

ネットでは、ゴシップの思惑記事に乗じて、

容赦ない誹謗中傷で炎上をし、ネット掲示板が、

コメント欄を閉鎖する騒ぎになりました。

 

京王線事件は、ハロウィーンの混雑時を狙って、

走行中の電車の中で行われた無差別刺傷事件です。

電車内では、火災も起こされ、非難する乗客が、

駅で停車した電車の窓から逃げる非常事態になりました。

 

まとめ

時系列に、近い時期に起きた無差別殺傷、傷害事件と、

ネットでの炎上事件を並べただけの形となりましたが、

時期的な近さを伝えたかった主旨は伝わったかと思います。

他にも、無差別事件ではありませんが、

2020年のプロレスラーの木村さんが自死をされてしまった事件では、

同時期には、コロナ禍の初期で初めての非常事態宣言、

アベノマスクなど、ネットでの炎上ごとは絶えない状態でした。

 

今回の時系列の関係は、全くの偶然かもしれませんが、

何らかのネットでの炎上が起こるような事件と、

それが社会不安を煽って具現化してしまうような事件の発生とは、

あまり無関係だとは思えず、

社会への不満を一定数吸収する「ガス抜き」の様な

存在ともされている匿名のSNSですが、

そのあり方は、もう少し深く考えていかなくてはいけないのでは

ないか、と思われます。

 

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