一方的な批判・非難ばかりのSNS、いじめについて考える読書ブログ

少しでも心のモヤモヤが晴れて、心が優しく、強く感じられるように。

できるだけ適切な声のかけ方を考えることで、自分を振り返るきっかけにもなる

0.はじめに

相手に適切な声掛けって、

どんな言葉だろう?と考えたことはありませんか?

私は、この様なブログを書くぐらいの斜め向きっぷりなので、

他人からもらった言葉や、

誰かが他の誰かに向かって放った言葉に対して、

「なんかしっくりこない言い方だな」と思ってしまい、

じゃあ、なんと言えばよかったのだろうという、

フィードバックの様な感じで考えます。

 

また、人と話をあまり長くしない中で、適切な発言を、

と、いつも考えています。

当然、ネットの様々なコメントでも、

できるだけ同じニュアンスを、相手が傷つかない言葉で伝えられないかを、

いつも考えています。

 

以前の記事で、誹謗中傷が、それを向けられた人だけではなく、

言ったり書いたりした人、さらには見てるだけの人も傷つけてしまう、

「半自傷的な危険がある」という記事を紹介しました。

hanasakutarou.hatenablog.com

そんな側面からも、相手を傷つけずに、やる気やポジティブな気持ちに

させる表現について、書かれている書籍を紹介します。

 

今回の目次です。

 

1.紹介する書籍 

「人に迷惑をかけるな」と言ってはいけない(SB新書)

著者:坪田信貴さん

「ビリギャル」で有名な坪田さんの著書になります。

ジャンルが教育書で紹介されることもある本です。

対象は、子どもに声をかける大人、となっている本なのですが、

大人を対象にしても、十二分に使えます。

人とのコミュニケーションが苦手だと思う方ほど、

是非読んでみてほしいですし、

「自分は、大丈夫、問題ない」と思う人も、思い込みを気づかせてもらえる

かもしれないので、是非おすすめです。

また、コミュニケーションの為だけではなく、

自分が育つ中で、大人にかけられてきた言葉を振り返って、

自分の考え方を振り返ってみる、とても貴重なきっかけになる本です。

 

2.内容まとめ

・AI、グローバル化など、世の中が進んでも、

 子どもにかける言葉の本質は変わらない

・子どもに禁止や、制限をかけないようにする

・自分で考えさせたり、やる気にさせる言葉をかける

 

などが、ケース別に、かけるべき言葉と、

かけない方がいい言葉を挙げて、その理由と狙う効果が

具体的に詳しく書かれています。

また、その時の考える方向性や傾向なども解説されているので、

応用が効きやすくなるように配慮されていると思います。

 

3.感想とまとめ

部下の人や後輩の人と話す時にも、実は考え方は

ほぼ同じ方向で臨むことができます。

さらには、短い言葉でいいコミュニケーションが取れると、

いい仕事上の関係が生まれやすく、信頼も得られやすいです。

限られた時間の中で、関係づくりが短時間だと、仕事の話に集中できます。

 

個人的な話ですが、私は、長い話を聞くのも、話すのも苦手なのと、

短い言葉の方が、組み立てとかを考えなくていいので、

むしろ、「大人対大人」の教本と捉えても、良い本だと思っています。

 

4.言われて育ってしまった「呪い」を解く

あと、この本の大きな役割と感じられるのは、

この本で、言うべきではないとされている言葉を、

子どもの時に言われて育ってしまった、

そしてマイナス効果を身につけてしまった、「呪い」を

解くカギにもなり得ます。

例えば、本のタイトルにある「迷惑をかけるな」という言葉は、

言わない方が良く、

「迷惑はお互い様、困っている人がいたら助けよう」

と伝えてあげるべき、と書かれています。

自己責任論が強く、なかなかお互い様とは言いにくい、

延いては生きにくくなっている日本の現代の原因なのではないか、

とすら考えさせられます。

 

人格形成時にもらえれば良かったかもしれませんが、

大人になっても、気づくことはできると思います。

自分に悩んでいる時にも効果がある、一度は、読む価値ありの本だと思います。

 

関連記事

hanasakutarou.hatenablog.com

hanasakutarou.hatenablog.com