一方的な批判・非難ばかりのSNS、いじめについて考える読書ブログ

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取り上げている書籍まとめ5冊 ネット心理編②

0.はじめに

SNSを中心とするネットで見られる「ネット心理」は、

どうしても架空の世界での出来事にされがちですが、

実際には、リアルの世界と同じ、人間の心理作用が反映されます。

ただ、顔が見えない、匿名のネットの環境により増幅されてしまう

側面もあります。

今回は、これまで紹介させていただいた、ネット心理につながる、

書籍紹介記事のまとめの、第二段をまとめさせていただきます。

 

今回の目次です。

 

1.ウェブはバカと暇人のもの 現場からのネット敗北宣言 (光文社新書

著者: 中川 淳一郎さん

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ネット民の傾向と、ウェブと他メディアの関係などを

痛快に論じている本です。

ちょっと前の本になりますが、変わらないネット民の傾向を、

様々なメディアに関わってきた著者ならではの視点での解説しています。

今でも斬新かつ言い当てている点が多いことに注目です。

 

2.フリーズする脳 思考が止まる、言葉に詰まる (生活人新書)

著者:築山 節(たかし)さん

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脳神経外科で、脳の機能回復にも関わる著者が、

ネットに依存することでの脳と脳作用の変化、

脳の変化による、考え方・認識の変化、症状が解説されています。

症状が進むことでの恐ろしさも書かれていますが、

早めに気が付くことで、訓練回復につながることも、

訓練方法と共に書かれています。

話題のベストセラーとなっている、

スマホ脳」よりも訓練回復については、記述が詳しいと思います。

 

3.「正義を振りかざす「極端な」人の正体」(光文社新書

著者:山口真一さん

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ネットで正義と思い込んだことの為に、だんだん過激になっていく、

「極端な人」の心理やネットによって、感情が増幅する現象が解説されています。

炎上させる人たちがネットでは、ごく少数であること、

一般的なイメージの、一日中ネットに張り付いている、

引きこもりやニートとは違う、極端な正義のネット民の姿にも迫っています。

いわゆるヤフコメのヘビーユーザーも、よく言われる、

ステレオタイプのオタク、ヤフコメニートや底辺ヤフコメと呼ばれ、

想像される姿と、実情は異なると言われているので、

著者だけの理論ではないのかもしれません。

 

4.「承認欲求の呪縛」(新潮新書

著者:太田 肇さん

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SNS依存の人たち、「バカッター」と言われる、

SNSで注目されたい為に、非常識なことをしてネットで拡散する人たちから、

「承認欲求」は若者のネット依存を表す用語として知られましたが、

実は、昔から承認欲求は、功罪のある感情の一つとして、

年配のネットを使わない人でも見られることとして、

具体例を挙げながら解説されています。

単に承認欲求の恐ろしさを煽るのではなく、

活用の仕方、逆に飲み込まれないようにするには、も解説されています。

 

5.「バイアスとは何か」(ちくま新書

著者:藤田 政博さん

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偏見の一因とされる、「認知バイアス」について、

詳しく解説されています。

先入観であったり、自分に都合の悪い情報が耳に入らなくなる、

自分の経験や体験に基づくことだけが最良で正しいと思い込む、

など認知バイアスがもたらす現象、症状を解説しています。

ただ、なぜそれが人間に必要だった作用なのか、にも触れ、

認知バイアスとの上手な付き合い方を奨めています。

 

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